Ukiki

2そうの船 [色鉛筆、水彩]

ある日、大きな海のどこかで2そうの船が出会いました。

2そうはいろいろな話をしました。
今まで旅をした国の話、とても美しかった夕日の話。
そうして、2そうは一緒に旅をすることにしました。

間もなく2そうは、ガコガコぶつかり、
うまく進まなくなりました。
もっと仲良くなりたくて、近づきすぎたからです。

それでも2そうは旅を続けました。
美しい港町に立ち寄り、

嵐の中をくぐり抜け、

満天の星の下で語り合い、

次第に、2そうはお互いの進み方やスピード合わせて
うまく並んで進めるようになっていきました。

穏やかな旅が、何年も何年も続きました。
出会った頃より、速く進めなくなったので、
お互いを気遣いながら、
ゆったり、ゆったり進みます。

そろそろ旅を終えるときが来ました。
「あの港は美しかったね」
「あの大波はすごかったね」
「一緒に旅をしてくれて、ありがとうね」
「またいつか、一緒に旅をしようね...」

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