Ukiki Pencil

オーストリア1

はじめに

オーストリアはじめに

独身の頃、ニューヨークに単身渡った漫画家や小説家の本を読むことが多く、「いいなぁ~いつか行ってみたいな」と思っていました。
そこで、ニューヨーク関係の旅行本を数冊購入し・・・初の海外旅行はニューヨークにしよう!季節は、ひんやりと空気の引き締まる冬がいいかな。

オーストリアはじめに

と・こ・ろ・が・・・
その9月、あの同時多発テロが起こったのです。初海外旅行の夢はポンと消え去りました。余談ですが、私が旅に出ようとする時、必ずといっていいほど何かが「その向かう先で」起こるのです。これは家族も「不思議だねー」と認めるくらい確立が高く・・・。
大きな地震やちまたを騒がす大きな事件など、「よくないことが旅立つ少し前に」というのが共通するところ。このニューヨークのときばかりは「私が行こうとしたからじゃない、じゃない・・・」と恐ろしくなってしまいました。

どこいこう・・・

オーストリア/どこいこう

さて、入籍してずいぶん経つものの、パーティも何もしていません。旅行ぐらいは行きたいな。。。

【2004年夏】
「どこに行こうか。」
「四国は?」
「え?日本??」

オーストリア/どこいこう

「八十八箇所。お遍路なんてどう?」
「え~~!なんで~~。」

夫は生き生きとお遍路さんについて語りだしました。

「こーぼーだいし様と一緒に周れるんだよ。同行二人ならぬ”同行三人”だね」(生き生き)
「なんでー。新婚旅行なのに、知らない人と三人なの?やだ。ぜーったいやだ。」

オーストリア/どこいこう

ということで、四国八十八箇所は即却下。どうせ長い休みなんだから、海外にしたい。
すると、夫は子供の頃から見たかったオーストリアの汽車がある、というのです。さっそくその汽車に乗れるツアーがあるか・・・と探してみると、あった!なかなかよさそうなツアーです。
オーストリア・チロル州の小さな山里だけを巡る、とてっも渋いコース。よしこれに決定!

ん?まてよ。もしやこれは夫の「八十八箇所前振り作戦」だったとは思えないか・・・?んー。。

旅の準備

オーストリア/旅の準備

二人とも初の海外旅行。何をどう準備したらいいものか・・・。人から聞いたり、ネットで調べたりと、落ち着かない日々が始まりました。
スーツケース、写真のフィルム、変圧器、着替え、・・・。オーストリアの気候は北海道と似ているらしい。じゃぁ、あまり服装で心配しなくてもいいかな・・・この考え、のちに大変な目にあってしまいます。

オーストリア/旅の準備

そして、オーストリアは肉料理が多い国。
「ただでさえ太ったのに、あっちは肉料理が多いんだってよ。どうしよ。」
「喰われる心配かい?」

オーストリア料理と言えば、ちょうどこの頃日本人初のオーストリア宮廷料理人が誕生したというニュースを聞きました。
一生に一度しか受けられない試験というからスゴイことですね。海外でがんばっている日本人はたくさんいるんだな。。。

出発間近いある日。ツアーの添乗員さんから最終確認の電話がありました。「今回のツアーの平均年齢はいつもよりも若いんですよ。60代前半です♪」
ろ、六十代、、すか。もちろんわたしたちが思い切り引き下げての60代。

出発前日

オーストリア出発前日

前泊のために、札幌から成田へ向かわなくてはいけません。朝から重い荷物を抱えて出社です。
スーツケースは預けているというのに、一体カバンの中に何を入れちゃったんだろう。重い。

・・・仕事・・・

夕方。いそいで札幌駅へ向かいます。
千歳空港では、フィルムガードに入れていた大量のフィルムがチェックにひっかかり、全て出すはめに。かなり苦労してカバンに詰めたというのに、またやり直しです(T-T)

羽田に着くと、湿度の高いべっとりとした空気に包まれ、リムジンバス に乗り込み、やっと成田のホテルに到着しました。(成田遠すぎ)。。。 疲れ果て、もう旅行し終えた気分です。本当の旅行は明日からだというのに。パタンきゅ~。
翌朝は8:30集合。(私は)早々に休みました。(夫は遅くまでプロレス中継)

オーストリア出発前日

そうそう。今のところ、オーストリアでは何も起こっていないみたい。
あのジンクスも今回ばかりは当てはまらなかったようです・・・と思ったのですが。

つづく・・・。

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